皆さん、こんにちは。今年もわずか1か月余りになってきました。
本日の【Blog#56】のお題は、「オーナーシップ」について、お話します。「オーナーシップ」とは、「自分事」であるとか、「主人公」であると私は理解しています。禅語でも「主人公」という言葉があります。ここでは詳細を省きますが、なかなか深い言葉です。
私は学生さんを対象とした「ワークショップ(探求学習など)」の心構えとして、「オーナーシップ」を掲げます。私の見解では、「社会の一員として、社会地域課題の解決の為に、何ができるか?」というお題を出します。ここでは「社会の一員」というのが、ミソとなります。
私がある国立大学の学生を対象として実施した時に、大学生からこんな質問がありました。「何故、税金を払わないといけないのですか?」
それに対して、私はこう答えました。「皆さんは、既に『フリーライダー』と呼ばれる存在です。例えば、家から大学へ来るまでに、バスや電車などの交通機関の利用料金以外はお金を支払っていないと思います。もし、税金を払わなくてよい社会だったら、皆さんが利用する歩道、橋、歩道橋など全て有料になります。例えば、家から学校まで、片道1,000円払うことになるかもしれません。往復で2,000円です。所謂、「受益者負担」という思想です。社会を選択するのは皆さんですが、どちらの社会がいいのか、考えてみてください。」
会場は静まり返ってしまいました。おそらく「社会の一員」として、考えたり、想像したりする機会がなかったのだと思います。
これは大学生個人の責任ではありません。まだ、思考が受動的で能動的ではなく、「マインド・チェンジ」が出来ていないと想像出来ます。
そのような経験もあり、高校生を含めた次世代の方々には、早く「マインド・チェンジ」をしていただくよう、微力ながら促しているところです。
(投稿日 2024(令和6)年11月24日(日))
Comments