本日の【Blog#80】のお題は、「戦略学」についてお話します。
「戦略学」って、聞きなれないですよね。「ストラテジー」と言うと、聞いたことがあるかもしれません。
元在サウジアラビア王国日本国大使の岡崎久彦氏(故人)の著書「戦略的思考とは何か」(1983(昭和58)年発行)が、日本で初めて日本人よる日本語で書かれた「戦略学」と言われています。昭和58年発行と言うと、随分最近のような気がしますが、「戦略学」と言う軍事に関連する奥義で、口伝のみで、文字で起こして残すと言う文化が無かったのかもしれません。
私が行政を辞したのが、平成の時代ですから、もう、情報公開してもいいと勝手に理解していますが、私も実は、業務で「戦略学」に基づいた「机上想定」をしていました。簡単なイメージで言うと、「将棋を指しているようなもの」です。様々なパラメーター(将棋の駒のイメージ)を動かして、いくつかのパターンの「将来像」を描くものです。
やはり、山崎豊子さんの著書「不毛地帯」の主人公である壹岐正は、元軍人で商社に入り、ビジネスの世界で活躍されるストーリーですが、やはり、「戦略学」の叡智を持たれた方だと推測されます。
上述の「戦略学」は、どうしても「戦争」や「軍事」を想起させるものであり、出来れば障りたくない学問かもしれません。しかしながら、行政の世界でも、ビジネスの世界でも避けては通れない分野であり、次世代人材育成においても、必要不可欠な分野だと存じます。
(投稿日 2025(令和7)年1月12日(日))

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